私たちは、「放射線を使って社会に貢献する」を創業の理念に掲げ、1981年に滋賀県甲賀市に株式会社甲賀ラジオアイソトープ研究所として設立しました。
当時、放射線を利用したガンマ線滅菌サービスは東日本では提供する企業がありましたが、西日本には存在しておらず、西日本にもガンマ線滅菌サービスを提供できる企業が必要であるという医療業界からの要望を受け、当社が発足しました。
その後、医療機器製造業、医薬品製造業、化粧品製造業、再生医療等製品製造業などの許可を取得し、事業を拡大すると共に品質管理や安全管理にも力を入れてきました。社名も株式会社コーガアイソトープに変更し、ガンマ線照射による滅菌および微生物試験の受託企業として、「健康」や「安全」に対する基準や要望が高まっている時代背景の中、成長を続けています。

コーガアイソトープは、二つの事業を行っています。

・放射線照射事業：医療機器や医薬品などの製品にガンマ線を照射して、微生物を死滅させることで滅菌・殺菌するサービスです。ガンマ線照射は、温度や湿度に影響されず、均一かつ確実に処理できる方法です。私たちは、自社工場で三基のコバルト60という放射性物質を使用した放射線照射施設を運用しており、国内最大級の照射能力を所持しています。

・微生物試験事業：製品や原料に付着している微生物の種類や量数を調べるサービスです。微生物試験は、滅菌を保証するために必要なものです。私たちは、規格に準拠した試験方法を用いて、微生物の培養、定量、放射線耐性などの試験を受託しています。また、最新の機器を導入して、迅速かつ正確な微生物同定サービスも提供しています。

私たちは、これらの事業を通じてお客様と密に連携し、医療・バイオ分野のみならず様々な分野で高品質な放射線サービスによる最適なソリューションを提案します。

私たちは、放射線照射分野で40年以上の実績と経験を持っています。その蓄積に加え、放射線照射技術の最新動向や規制などの情報収集を行い、お客様に最新かつ正確な情報を提供しています。また、滅菌方法を規格化するISOの国際委員会にも、国内代表として参加し、確実な滅菌方法の確立に貢献するとともに、国内外の学会や展示会に参加し、セミナーやシンポジウムを開催するなど、放射線照射技術の普及や発展にも積極的に貢献しています。
放射線安全管理においても、規格に基づいて厳格な品質管理体制を構築しています。ISO9001（品質マネジメントシステム）、ISO13485（医療機器品質マネジメントシステム）、ISO14001（環境マネジメントシステム）の認証に加え、放射線取扱主任者を多数擁しています。また、放射線安全に関する社内規定や手順書の作成・遵守、放射線の漏れや事故を防ぐための機器設置と監視体制も徹底しています。
私たちは放射線照射技術と安全管理のプロフェッショナルとして、お客様のニーズに応えるだけでなく、お客様の期待を超えるサービス「感動品質」の提供を目指しています。

私たちは、放射線利用の可能性を信じ、放射線を有効に活用することで社会に貢献することができると考えています。
これまでの方法では滅菌できなかった生体由来の再生医療製品へのガンマ線滅菌の応用や、材質劣化により、ガンマ線照射できなかった材質について、滋賀県立大学と共同で耐放射線材料を開発し、特許を取得するなど、当社はガンマ線照射を通じ、様々な分野に貢献してまいります。
常に挑戦し、進化し続けるコーガアイソトープのこれからに、ぜひご注目ください。

株式会社コーガアイソトープ
代表取締役社長 松山元彦